女性は少し驚いてホッとしたように小さく口角を上げる。

「?」

 そうしてそのあとの言葉が出ないようで女性はまごまごしていた。

「付き合ってください!」
「!」

 意を決したように発するとベリルはいぶかしげに眉をひそめる。

「? どういう用件かな?」

 そういうと女性は少し複雑な表情を浮かべた。

 しかしすぐハッとしてやや語気を荒げて発する。

「そうじゃなくて、彼女にして!」

 ベリルはその言葉に、ああ……またか。と応えた。

「恋人という事か? 生憎だが興味はない」