「……」

 何故か周りの女性客までその様子を窺っていた。

 ベリルはさして嫌がる風でもなく細長いスプーンを手に取り食べ始める。

 パフェが来た時点でどう食べれば良いかを確認していた彼は、少しもひるむことなくスプーンを進めていく。

 もともとベリルには好き嫌いが無い。

 よほど不味いものでなければ美味しく食べられるのだ。

「……」

 マリアと女性客はその様子にあっけにとられていた。