「……」

 一番、熱い視線を向ける目の前の女性にベリルは少しだけ目が泳ぐ。

 穴が開きそうなほど見つめられて当惑気味だ。

「?」

 何がそんなに楽しいのだろう?

 ニヤついてる口元にベリルは理由が解らない。

「お待たせいたしました」

 ウエイトレスがベリルを一瞥し彼の前に紅茶を置いた。