柚木は何かを決心したように、ヨシッと後ろを向いたまま気合いを入れる。 そして部長の前に改めて整列し、意を決したように大声で訴えた。 「部長!!今からヒメちゃん先輩にもう一度告白しにいきましょう!!!」 「「(えーーーっ!!)」」 利郎は頭を抱えた。 ダメだ…。忘れてた。コイツも馬鹿の一人だった。いつにもまして直球過ぎる発言にため息を隠せない。 企んでるも何もない。 安易過ぎる柚木の考えに利郎は買い被り過ぎたとカバンを再度抱えた。 …帰ろう。