「…見たい?」 「え?」 水島は氷のように微笑む。 「たぶん後悔すると思うけど」 「ええええんりょしときます!!」 みくは冷や汗をかきながら身振り手振りで丁重に断る。 「気付いた?」 へ? 急に話が変わり、みくの頭はついて行けない。 くるんときびすを返し、目線だけこちらを向く。何の感情もない、ただただ静かなパワーのある眼差し。 「部長の想い人は緋芽先輩。」 え 「みんなふざけて“お姫様”とか呼んでたから、柚木もしかして気付いてないのかもと思…」 「ええええ!!!」