「まぁ人助けだと思って。」 「はぁ。」 柚木は珍しくギクシャクしながら利郎の後を付いて来る。 昼休みの廊下は騒がしい。 利郎はもう一度後ろを振り向いてみた。 じーー… 「(チビが猫背になると更にちんちくりんだな。)」 「…先輩、今なんか失礼な事考えたでしょ!」 「え、なんで。」 「顔が言ってます!」 「………。」 変な所で妙に鋭い奴だと思いながら利郎は保健室の真っ白い扉を開けた。 「失礼します。」 「おっそいミズミズー!!」