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『歌、うまいじゃん!』

「えっ」

『スゲー感動した』



あんな歌、うまいなんて…

私はギターをケースに入れた。



「ありがとう」



歌い終わった瞬間いっきに緊張が溶けた。

魔法が溶けたみたいに…

刹那の前で歌えてよかった。



『琉璃、愛してる』

「ありがと!」



刹那は照れて後ろを向いてしまった。

可愛い…


刹那に近いて、そっと頬に優しいキスをした。



『そこじゃなくて、ここがいいんだけど?』



刹那は自分の唇に指を当てた。



「1回だけね!」