学園レモネード


少したつとガヤガヤとしてきた。



そろそろ、朝練だったバスケ部が教室に戻ってくる時間。

まぁ、篠崎くんはこのクラスだから黄色い声というものが半端なく聞こえてくるんだけど…




「きたきた…」


いつも以上に緊張してくるのが分かる。

たった挨拶するってだけなのに何、私…。

そして、篠崎くんが入ってきた。


着いてきていた先輩や後輩、違うクラスの人達が、嬉しそうに、だけど少し残念そうに各々の教室に戻っていく。


いつも思うんだけど、同じクラスじゃない限り、取り巻き達は篠崎くんのクラスにまでは入らないんだよね。

なんだか安心…





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