「柳野さんいてビックリした。ここらへんに住んでいるの?」 「うん、歩いてすぐだよ。篠崎くんは?」 「俺もすぐではないけど、割と近いかな。」 今日の私すごいっ。 一応だけど、会話できてる。 「じゃあ、俺ここでちょっと練習するな。また明日…」 「う…うん、練習頑張ってね。また明日。」 ニヤけてしまう顔をなんとかおさえ、笑顔で言う。 そして、運動公園に入っていく篠崎くんの背中を私はずっと見ていた。 .