夏歩は、一命を取り留めたけど、頭の打ちどころが悪くて、軽い言語障害を患ってしまった。 俺はそれでも側にいたいと思った。 自分の犯してしまった罪を背負って、これからもずっと夏歩の側で支えて行きたいと思った。 だけど……… 夏歩の両親たちがそれを反対して、知らないうちに、夏歩と夏歩の家族は俺の前から姿を消してしまった。 それ以来、夏歩がどうやって生きてるかも全く知らずに今まで生きているんだ、俺は。 俺は、最低な人間なんだ。」