「来たんだね。」




優しい笑顔で、先輩はあたしの方に向いてくれた。




「・・・はい。」



笑顔の眩しさからか・・・素直に笑顔で挨拶できない。




そんなちっぽけな自分に嫌気がさして、先輩の座るベンチには座らずに、柵に手をついて空を見上げた。