それから、自習の時間はあの秘密の屋上に行くことが当たり前になってきた。 あたしが行くと必ず扉が開いていて、先輩がベンチに座って、空を眺めている。 そしていつも、あたしに気がついて『よく来たね。』って、頭を撫でられる。 何故だかあたしは先輩に対するバリアがなくなっていくように感じていた。 かれこれ2ヶ月ぐらい経って、梅雨の季節… 雨が降っているので屋根のない屋上にはいけない。 そして、先輩に会うこともない日が続いた。