やっぱり彼氏の家に泊まりに行くとはどうしても言えなかったから、紗耶香の家に泊まりに行くと両親に言った。 お母さんは 「あらあら、行ってらっしゃい」 なんて不敵に笑いながら言ってくれて、あたしはなんだかお母さんはあたしが彼氏の家に行くのが分かってるような気がした。 お父さんは、全く気づいてなさそうだったけど…… 昼ご飯の後、家の近くの公園まで先輩が迎えに来てくれた。