しばらくそうしていて、自然に腕を離して向き合う。 視線が絡まりあう。 先輩はもう、不安に駆られた目をしてはいなかった。 幸せそうな目であたしを見ていた。 あたしも幸せを視線に精一杯こめて、先輩を見た。 それから、自然にゆっくりと先輩が近づいてきて、あたし達は初めてのキスをした。