黙ったままのあたしを見かねてか、先輩は抱きしめていた腕をはなした。 先輩の体温が自分から離れていくことに、凄くつらく感じたけど、このまま離れて行ってくれた方がいいんだ。 そう思っていたら、 先輩が長く閉ざしていた口を 開いた。