「……もしかして、」 理由、気が付いたんだね。 「指のこと、気にしてるの?」 ちょっと躊躇ってから、こくん、と頷く。 そうだよ、当たり前じゃん。 だって、あたしは、どう頑張ったって普通の女の子の幸せを求めることなんて、できないんだから。