２人のユウを繋いだ空

「由宇ちゃん、俺のこと、嫌いなの？」



今にも消えそうな声で、あたしに語りかけてきた先輩に、あたしは嘘を言えるほど、残酷には生きられないようだった。











「嫌いなんかじゃ、


………好き。です。」



言ってしまって、後悔の念に押しつぶされそうになったけど、言ってしまった。





「じゃあ、なんで……？」











先輩、


なんでかなんて、先輩も分かってるはずですよね。




あたしは、あなたをこんな女と一緒にいるなんて、心底もったいないと思ってるんですよ。