紗耶香が帰って時計を見ると時刻は5時25分。
学校まで歩きで15分かからないけど、先輩を待たせるわけにも行かないから、紗耶香が合わしてくれた自分の靴を履いて、お気に入りのかごバッグをもってから家を出た。
もちろん、左手にはどんなに暑くても欠かさない手袋をはいてから……
学校に向かう。
───────
校門がすぐそこに来ていて、顔をあげるとすぐに、ひとりの人がこっちを向いて微笑んでくれてるのに気が付いた。
毎回見ているその人の笑顔はやっぱり、太陽よりも輝く天使のような暖かい微笑みだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…