気が付いたら紗耶香はあたしに抱きついていて…、無意識だったみたいで、自分の行動に気が付いた紗耶香は、さっと離れてくれたものの、あたしに満面んの笑みを向けている。 「に、似合う?」 柄にもなくそんな事を聞いてしまうあたし。 「似合うもなにも、超可愛いんだけどぉ-!! 今からもっともっと、可愛くしてあげるからねっ!」 そう言って指さされた先には、大量のメイク道具……もちろんコテなんかのヘアメイク道具も揃ってた。 あのおっきな袋にはこんなもんまで、沢山詰め込まれていたのですね。