姉×弟~ちょっと待って!~


独り残された私は今するべき事を考えた。
と、...とりあえず学校行った方がいいよね。
自分の部屋に行き、服を着替える。

「姉弟じゃない...か。」

鏡に映った自分を見て初めて思った。
似てない。
「お母さんに似てきたね。」とは言われたことがあるけれど、確かに輝と似ているなんて言われたことがない。
イライラでもなく、悲しみでもないとてもモヤモヤした気分のまま学校に行った。
この日の授業は全く頭に入らず、ただボーッと黒板を見つめていた。