姉×弟~ちょっと待って!~


「愛ちゃん、早く行こう」

そう言うと私の手を取り歩き出した。
ドキッ・・・
あまりの出来事で私の顔は強張っていた。

「緊張しすぎー」

私の頬をプニって・・・恥ずかしいよ!
いくら恋人でも恥ずかしすぎる!

「時間もっ、もったいないよっ!行こっ!」

恥ずかしくて手を引いて走ろうとした。
けど輝は走ってくれない。ゆっくり歩く。

「走ろうよ~」

「だぁ~めっ!愛ちゃん靴慣れてないでしょ?コケちゃうよ?」

な・・・んで?慣れてない靴って何で知ってるの?

「・・・だ、大丈夫。」

「愛ちゃん、いっつも強がって、正直な気持ち言わないよね~」

ドキッ・・・当たってる。
ねぇどうして私の気持ちが分かるの?