「俺、姉弟じゃなくてよかった。嬉しかった。だって・・・ずっと好きだったから。・・・愛ちゃん・・・俺とつきあって・・・」

輝の瞳からキラキラ光る涙が私の頬をぬらす。
輝も・・・苦しいんだね、辛いんだね。
でも、私は・・・

「お母さんを裏切れない」

そうこれが私の答え。
輝も好きだけど、お母さんも大好き。

「俺だって、母さんのこと好きだよ。でも・・・愛ちゃん・・・俺は愛ちゃんの気持ちを知りたい・・・」

「・・・」

「愛ちゃん?」

・・・嬉しい。こんなにも想っていてくれたなんて・・・。
ありがとう。