夏休みになっても、お母さんは仕事、輝は中3で受験生だから部活は夏休みの初めの一週間行ったら引退だと言っていて、今は家には私しかいない。
真夏の暑さを紛らわすため、エアコンはもちろん、音楽もつけた。
リビングのソファーの上で、着ていたキャミソールの裾をパタパタと仰ぎ冷たい風を送り込む。
そしたら私はいつの間にか眠っていたんだ。



気がつくと隣には輝がいた。

「お、お帰り。帰ってきたんだ。」

平然をよそおったけど...変じゃないよね?
だって、起きて、一番最初に見れる人が輝だなんて嬉しすぎる。
時計を見れば12時30分。そっか、部活12時までって言ってたね。

「今からご飯作るけど輝は食べた?」

「・・・」

ん?私、変なこと言った?おーい、ひーかーるーくーん!