初恋向日葵


私が言ったら竜は、
「ったく世話の焼ける奴らだ」

と、楽しそうに笑っていた。

「いっ・・・・たぁ・・・・」

竜の笑顔を見た瞬間、物凄い頭痛がはしる。

「あぁっ・・・・ぅ」

「おい花梨っ、花梨」

その時だった。たくさんの映像がフラッシュバックのように迫ってきた。

『未来ちゃんっ』

これは、中学生頃の私?

『どうしたの花梨ちゃん?』

未来という同い年くらいの子に駆け寄って行く私。

『私さぁ、未来ちゃんのお見舞いに来る男の子好きになっちゃったんだ・・・』

少し幼いわたしは頬を赤らめながら言う。