「ん?なんか花梨甘い匂いがする。」

「え、な、ななんでですかね?」

「くくっ、しらねぇよ」

そう言う先輩はなんだか楽しそうで、

「よし、先輩出来ました。乾かして来るんで体ふいててください。」

私はベットから出てドライヤーと外の日差しを利用して乾かした。


わりとすぐ乾き、先輩の所へ急いだ。

「先輩!・・あ、あれ?」

もどってくると先輩はスースーと規則正しい寝息を立てていた。

「先輩!」

「・・・・」

「せーんぱーい」

「・・・・・」

起きないな。
もう一度先輩の耳に顔を近づけて、

「竜-せーん・・・」

えっ!?
私は先輩に抱きしめられた。
先輩は寝ぼけているのか、私の顔を愛おしそうに見て、

「あ・・い?」

と言った。
『あい』女の子の名前?