「なぁ、花梨」

「?なんで先輩私の名前知ってるんですか?」

「べ、別に俺に知らねぇ事はねぇよ」

先輩はなぜか顔をほんのり赤くしてそっぽを向く。

「せ、先輩?」

「うるせーな、早くしろよ」
「は、はいぃ」

そうして全部ボタンを外し終えて、

「先輩、ボタン外したんで、シャツこっちにもらえますか?」

と、私は乾かす気満々で立ち上がり手を出す。

「何?最後まで脱がせろよ」
「えっ、なん」
「いいから」

と、またニヤっと笑って私を見る。

「は、い」

私は先輩の後ろから引っ張ろうと思い後ろに回ろうとした。・・・が、

「どこ行くの?前から」

「いや、あの」
「はーやーく」

うっ
仕方なく私は前から先輩の後ろへ手を回す。
顔近いよ・・・