私の言葉を遮って、竜は私の手を繋ぐ。 「あ、ありがとう」 私はお礼を言うのでいっぱいいっぱいなのに、竜は「当たり前」とか言って、余裕だ。 私も竜をドキドキさせれたらいいのに。 ま、いいや。幸せだし(笑) そんな事を考えながら歩いていると、 「このマンション」 竜が立ち止まる。