竜に別れを告げたあの日から二週間。
12月に入った。

「はい。竜、あーん」

私は今竜に林檎を食べさせている。

「自分で食えるし。どっちが病人だよっ」

私の口に林檎を押し込んで竜は顔を赤くしている。

「ったく照れ屋なんだからぁ・・・・」