「…飲む?あ、うううそ…!」
不意に口からでた自分の言葉にびっくりする。
何言って………
「ん、じゃ遠慮なく」
スッと私の手からマグカップを受け取って、一口。
あわわわわ…か、間接キスだ…
お弁当の時の日の事を思い出す。
「………甘っ」
飲んだあと、はる君が私に返しながら言う。
「そーかなー。ほんとに、美味しいよ?」
そういって返ってきたやつを、緊張して震えている唇を隠すようにそのまま飲む。
「はる君、あんま好んで甘いもの食べないもんね。
…ごちそうさまです」
コト、と飲み終わって無くなったマグカップをテーブルに置く。
「いや、ちゃんと理由があるんだよ?」
「え、うそ?昔から嫌いじゃなかったっけ」
目の前に座ってたはる君の手が、いきなり私の方へと伸びてくる。
「………っ、」


