《続》ポケット


「……っ、ごめんなさい」









床の上で砕け散ったガラスは跡形もなく。









「歩夢は大丈夫?」








そういわれて驚く。









……………怒らない、の?








ガラスを割っちゃったのに、私の心配してくれるはる君は優し過ぎて。









「あ…うん。ごめん、片付けとくから。」









「わかった。」








そういってはる君はキッチンに行った。









私、なに……やってるんだろう。












……はる君を、意識し過ぎてる。









床に広がるガラスを手で拾えるやつだけ拾い集め、細かい破片を掃除機で吸って、終わったと同時にはる君がやって来る。