水音も聞こえてきた。


よし、いいぞ。

もう開き直って観賞でいいや。
元から、裸見ようと思っただけだし。

逆にいい収穫だ!


そう思って見つめていると、
漏れ聞こえてくる声の主が
ハッとしたように目を見開いた。

まさかと思い、
眼鏡を外して見てみる。



……目が合った。

ロッカーの隙間から。




「……お邪魔しました」


小さく言って、部室を出た。

残念だ。