「へっへっへ、下はがら空きだぜ!」

そう言いながら、机の下を覗き込む。


「やめてー、変態よー!」

周りのクラスメイトも、
お前らまた何やってんだよと、
生温い視線を送ってくる。
……主に俺に対して。


みんなは知らないだろうけどな、
お前ら、俺にとっては全裸なんだよ!


彼らは置いといて、
とりあえずサチの下半身を凝視してみる。


「……おぉ!
 さっちゃん、派手な柄パンの下に
 予想外に立派なt……」

「いつ見たっ?!」


……教科書で頭を殴られた。


「恥ずかしいんなら、
 履いてこなきゃいいだろ!
 その真っ赤なキテっ!」

キャラ名を言い終える前にまた殴られた。


知らなかったよ、
サチが隠れ○○oラーだったなんて!


「いいじゃん、可愛くていいじゃん……」


頭を押さえながら訴える。
可愛いもの好きだっていいじゃない!
だけど、シャツの下のTシャツの下に
これまた可愛いタンクを着てるのは言わないでおこう……。

きっと体育の無い日の楽しみなんだろう。