【短編】自転車で

「明日から、
オレの自転車乗ってけよ」






「ふいっ!?」


びっくりして、
変な声を思わず発してしまった。





「え、どういうこと?」

「だからっ、
オレのチャリの後ろに乗せてやるって」




そういって、
彼は顔を赤らめたまま
自転車の後ろを叩いてみせる。




自転車の後ろを見ていた目を
彼に向けると、
照れた顔の彼がいた。






「いいの?」

「……うん」

「ありがとう」





「明日、7時半にお前んちに
迎えに行くから!」








そう言って彼は、
照れたようにはにかんだ。






【了】