「やっぱ、運命の相手だって!」 「友だちという意味では、そうかもね」 車の中で茜が嬉しそうに声を上げて時弥がなだめる。家に到着すると、さすがに眠くて時弥は歯を磨いてすぐに寝床に潜り込んだ。 初夢は二日目の朝だというから、今日の夢はただの夢だろう。 今日はなんだか色々と散々な日だった気がする。いや、正しくは昨日になるのかな? 考えたら今は早朝だ。 そんな事を考えながら、俺は意識を遠ざけた。