諦めた私は、青から顔を背けるなり小さな溜め息を一つ吐いて


「こんな朝早くから迎えに来られても困るから。珈琲飲んだら帰ってくれる?」



自分でも少し驚くくらい素っ気なくなってしまった。


「……。」

何も言わなくなった青をさすがに言い過ぎたかと不安に思い、ゆっくり振り返る。


青は下を向いて、片手で顔を覆っていた。


「…どうしたの。」

「……。」

「ねぇ、聞いてる?」

「……。」

「…ちょっと!」

「……。」


ポーズを変えないまま、何も喋らない青にムカついた私は青の前まで歩いて行き、顔を覆っている手に手を伸ばした。



「人が話しかけてんのに、無視するな!!」


勢い良く、引っ張ったというか…

剥いだ?手は思ってたよりも、何の抵抗もされず直ぐに離れた。