占い師の恋【完】





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『そうそう…そこで、このカードを…』

『え、こう?』

『そうっ!…何が見えた?』

『えっ…とね。お母さんに、黒い何かが迫ってきてる…。もう、すぐそこまで。でも゙もう一人の゙お母さんは、笑ってる。…アイツじゃない。スーツ着た、男の人に向かって。』


『…凄いね、茉希。もし茉希が見えたのがあの人なら、お母さんを幸せにしてくれるかしらね。』



お母さん、お母さん、お母さん、お母さん…!

私、゙見えてだ。

ソレは余りにも残酷な未来を。


きっと、お母さんを傷つけたよね…?




だって…黒い何かの正体は《病気》

すぐそこまで来ているのは、お母さんの《死》を意味していたんだもん。