「…まっきー。ネックレスとピアス、どっちがいい?」
「えっと…、ネックレス。」
了解、と。楽しそうに声を発した棗ちゃん。頭を支えるように膝についた肘を上へと辿っていけば、綺麗に光る雫をモチーフとしたブレスレット。
毎日つけているそれを、棗ちゃんは見る度に嬉しそうに笑ってくれる。こっちまで嬉しくなるのは毎回のことだ。
「じゃあ、茉希帰ろっか。」
「あ、ああ…うん。」
ソファからゆっくりと腰を上げた青を見上げながら、私も急いでソファを立つ。
玄関まで風見さんも棗ちゃんも見送ってくれて、笑顔で手を振ってくれる棗ちゃん。ぽんっと優しく頭を撫でてくれる風見さん。
自然に笑顔を返すと、先を歩く青に駆け寄りマンションを後にした。


