……理解が難しそうで、でも何故か一番スッキリ受け取れる理由だ。
それはもう、バッサリと。
意見がかぶったことに対して、無言・無表情でハイタッチをする私達が一番恐怖かもしれない。
その後は何もなかったように全員がソファに座り、今度は私の隣が青になった。
「じゃあ緑。結城んとこの娘とできてたのか。」
「渚ー。その言い方ちょっと危ない。俺もこの前知ったんだよねえ。」
真面目な話に変わり、男二人が話をしている中、私はアクセサリーのデザイン画を書く棗ちゃんの作業をずっと眺めていた。
綺麗な指がペンを握り、それを白い紙に滑らす棗ちゃんの姿は凛々しく、別人のようだった。


