占い師の恋【完】



「はい、ストーップ。」


このやりとりが続いて5分ほど。さすがにしつこいと言わんばかりに、気怠げに間延びした声が静止を告げる。



同時にその声の主を見た私と風見さん。



「渚も茉希も。止め、ね。」

「…。」

「…。」



青はにこりと、ある意味一番恐ろしい笑みを浮かべた。

逆らわない方が身のためだと、私も風見さんも感じたのだった。




「茉希と渚って、仲悪いの?」


誰もが疑問に思うであろう質問をぶつけてきた青。私と風見さんはお互いに視線をぶつけ合い「うーん」と同じような声を出す。



「なんか、こうなる。」

「ああ。何故か、な。」

「でも多分…、」

「まあそりゃあ…、」



「「口悪いから?」」