占い師の恋【完】



何で言うんだこのオッサン!最悪最低のオッサンだな!もう嫌だ、棗ちゃんにデレデレしやがって、ロリコンかこの野郎。


顔に青筋を浮かべる風見さんは真面目に。もう本物の鬼である。



お互いに目を逸らすことなく睨み合いを続け、お互いに退き際を知らない。ここで譲ったら、完璧に死ぬ。瞬殺だ。




「熱くなって、風見さんは大人気ないですね。」

「心は少年だからな。大人なのはお前も同じだろうが。」

「少年とかボケですか。ごめんなさい、ツッコミ苦手なんですオッサン。」

「まだ27だ。20代後半という、20代の中にまだいるんだよ。」



と、まあ。

何とも私達らしい罵り合い?を始めた私達を、青も棗ちゃんもしばらく呆れたように見ていた。