占い師の恋【完】



「まあ、茉希は俺等じゃ物足りなかったみたいだしなー。」

「あの…風見さん?」

「いくら俺等が何て言ってもションボリしやがってらしくねえしなー。」

「ちょっと、何言おうとしてるんですか…?」



風見さんは、ふんっ!と鼻で笑いソファに偉そうに座ると。さっきよりも意地悪に濃く笑みを浮かべたのだ。

――やっぱり、この男は最低だ。



「゙何で青じゃないの゙っつって泣き喚いて「うわあああああああああ!!!」



席を立った私は、ソファに座る風見さんの元に突進。平手ではなく拳をつくってそれを頭に振り下ろす。


「茉希いいいいいいいいいいいい!!!」と、何とも恐ろしい怒鳴り声が部屋に響いたが、私は多少涙目になりながらも必死に睨みつけ応戦。