と。
おそらく最初から最後まで私達のやりとりを見ていたらしい風見さんと棗ちゃん。
棗ちゃんはクスクスと楽しそうに笑っているし。風見さんは呆れたように鼻で笑ってきやがるし。
何も楽しくないから。
私、今この場から消えたい気分だから。ああ、誰かヘルプ…っ！！
「まあ、安心だな。これで茉希が投げやりになることもねえだろうし。」
「…ご心配、おかけしました…。」
「本当よかったよ。まっきーやっぱり元気なかったから。」
「いや、あは、は…(斜め前からの視線がイタイ)。」
これ以上青が調子にのらないように、この話題を変えたい。懇願の目を風見さんに向けると、それに気づいた風見さんは、にやりと怪しく笑う。
