私は視線だけではなく、体ごと青へと向ける。瞬間、ばっちり交わる視線は恥ずかしくて視線を泳がせてしまう。
初めから顔を見ておけばよかった…!
青は眉を下げながら、ははっと嬉しそうに笑って見せる。
「これからは、俺茉希だけのヒーローね。」
「なにそれ。」
「一緒守るってこと。」
青はにやりと艶やかに笑みを浮かべると、椅子から腰を浮かべ、少し机に片足をつくように身を乗り出す。
私自身の体も少しだけ、自然に腰を浮かせ。
優しくそっと、重なり合った温かさに目を閉じた。一度目は触れるだけのキス。それが何度も何度も角度を変えながら、官能的に繰り返される。
息継ぎをするために開いた口の隙間に、逃がさまいと入ってくる舌。