占い師の恋【完】



しかも向かい側が風見さんという、何とも不思議な席である。


青は勿論、不満の声をもらしたがそこはやはりお邪魔している身。すぐに大人しく席に着いた。



「いただきます」と4人手を合わせる。



「茉希食えよ。」

「食べてますよ。」

「後でゼリーもあるよー。」

「あー?んなもんあったか?」

「ないよ。渚が買いに行ってくれるでしょ?」

「…。」



棗ちゃんは斜め前の風見さんに向かってにっこり。風見さんも黙り込んで黙々とお好み焼きを食べていく。弱いぞ。



それから、一枚半も食べさせられ腹がはちきれそうだ。ここにくる途中で買ってきた酎ハイを飲みながら、青にお酒は似合わないと思った。