振り払おうと、手をぶんぶん上下に降っては見るが。適うわけがない。
そうこうしている間に、青は備え付けのチャイムを押し、軽快な音が扉越しに聞こえ。焦る私を見下ろしてにっこり。
「っ、はなせ…っ!」
「照れてるの。」
「違う!」
「かーわいいー。」
ガチャリ、扉が開くと同時に。私の肘は青の腹部へと、ドスッと、お見舞いされていた。
「…あっ君。」
「…どんまい。」
ドアノブを持ち、哀れな目で私達を見る男女に私は苦笑いを返す。
二人とも、幼なじみである馬鹿の肩を叩いた。風見さんに限っては私の肩もだ。何で。


