占い師の恋【完】



そんな私の頭の中を見抜いたか。青は声にはしないが目でそれを伝えてくる。

だめだ、だめだ。


緩む頬を、わざとらしく咳払いで誤魔化す。



「何食べたいー?」

「何でも。」



素っ気なくなりながらも返事を返した私。男は「うーん…」と唸るような声を出し。


思い付いたように、上に向けた掌に拳を横にして、ぽん、と下ろす。



と。ズボンのポケットから携帯を取り出し暫くそれを弄り始める。


その光景をぼーっと眺めていれば。



「よし」と呟いて携帯を閉じた青。何が「よし」なのか聞こうとした、私の口が開く前に青は答えをくれた。




「渚達のとこお邪魔しよう。」

「いいの…?」

「うん。渚に電話したら好きにしろって。だから行こう。」