占い師の恋【完】



言葉のあやってやつなのかな?てかこれ使い方あってないんじゃないか。

例え言葉のあやでも、悪意の隠(こも)るあやだ!!



「うざあ。その髪毟りたーい。くたばれー。」

「おいガキ。もっと言葉はスマートに発言しろや。」

「俺自分の心に正直だから。嘘とか言えない。ごめんじじい。」

「僕はいつか君を殺めてしまいそうだよ。」

「うーざーいー。」



家の玄関でギャーギャー騒ぎだす二人の馬鹿。

それを呆れて見ていれば、騒ぐ二人の後ろでこちらを怪訝そうに見るサングラスが一人。



「……茉希ちゃん。こいつら何してんの…?」

「さあ…、私にもよく…。」

「関わらない方がいいよ。ささ、上がって茉希ちゃんコッチだよ。」

「お邪魔します。」



二人を避けるように杉山さんに着いて家へ上がる。無視だ、後ろの二人は無視…。面倒くさい。