占い師の恋【完】



「は、な、せーーー!」

「だーめ。一緒に行ってもらわなきゃ困る。」

「そうだよ茉希ちゃん。ほら、ミルクキャンディあげるから。」


コイツは馬鹿か!!!
大学生が飴玉でつられるか普通。子供騙しなんか通用するかっ!



いきなり家とか意味分からない。なんで家行くのに二人とも正装してるの!?そこオカシイじゃん普通に考えて。


青と杉山さんは、私がいくらドアノブを引っ張ろうが離れるどころかびくともしない。



「茉希、好き。」

「へっ……、あ…。」



不覚。



青の囁きに吃驚してドアノブを引く力を緩めた一瞬の内に、杉山さんはドアを自分側に引っ張った。


あっと言う間に開かれた扉。

青と杉山さんはそっくりな顔で私を見て、それはそれは綺麗に微笑んだ。



「「さあ、行こうか。」」



嗚呼……、終わった。