――走り出したタクシーの運転手さんに道を伝えようとしたが、もう聞いてると言われた。
無事にアパートの前まで到着し、お金を払おうとすればもう貰ってると言われた。
私はお金関係ではこういうことは嫌なのに。青はそれを分かってて、こうする。
お金は明日返そう。そう心の中で思い運転手さんにお礼を告げて自分のアパートの階段を上った。
部屋に入ったところで、一気に不安が押し寄せるんだから、私はやっぱり馬鹿。
一人じゃないと不安を感じられない。何で今日、あの時聞いてしまわなかったんだろうとか。何で明日なんだろうとか。
思うことはたくさんある。あるんだけど……、
もう今日は疲れてしまった。自分は覚悟を決めようと思えば、大分気が楽になった。
嘘。そんな簡単なことじゃない。本当は頭の中はお祭り騒ぎを起こしてパニック状態だ。


