力無く頷けば、それを見た風見さんは4杯目に手をつけた。勿論、私のお皿にも大盛でもう一杯つがれたのだった。


決死の思いでそれを胃袋へ送った私は今、正直吐きそうだ。お腹がパンパンで歩けない。

歩いたら今胃にあるものすべてリバースしそう。



椅子に腰掛けたまま、机にうなだれるように顔を伏せダウンする私だけど、目の前話す二人の会話は耳に入ってくる。



「棗、煙草取って。」

「吸いすぎ。ダメ。」

「大丈夫。俺の肺には掃除屋がいるから。」

「何言ってんのバカ。煙草吸いすぎて死ぬとかなったら、私が゙―――゙からね。」

「……ビールあったっけ?」

「冷蔵庫の2段目ー。」



………命の危険を感じるのは気のせいか。

棗ちゃんと風見さんの会話のやり取りには、気付かぬ間に爆弾がどんどん投下されているのだ。


――明日から、ちゃんと食事を取ろうと心に誓った。